「話す」って簡単そうに見えてめちゃくちゃ難しくありませんか?
営業職と違って、飲食店は特にトーク力とかいらないんじゃないのか??と思われるかもしれません。
実はそんなことなくて。
例えばレストランやカウンターコースを中心としたお店は、お客様との対話でどれだけ料理に付加価値を付けられるかで世界観が変わってきます。
口コミ評価という一定の基準が出来たことで、会話1つでそのお店の評価を判断されることだってあります。
そこが営業職と違ってくる点です。
しかしよく言えば、最高のトーク力を身につければ料理も店の評価も最大限に引き出せるのです!
そこで意外にもフレンチレストランで働いている私が、その場で人気者になれるトークネタを厳選3つに絞って紹介したいと思います!
お店の「意外な特徴」を細かく伝えよ!
飲食店トークで最も大事で、盛り上がる話題が ”お店の詳しい情報” を伝えること。
なぜこれが最も大事な項目なのか??
それはお客さまがこのお店の知らないような情報を提供することで、お店により興味を持ってもらうため。
そしてあなた自身の信頼を獲得するため。
例えばあなたが食事でお店を探すとき、気になったからそのお店に行きますよね?
実際私が働いているフレンチのお店でも、大体最初にお店の事を中心に聞かれます。
このお店に興味がある前提で、食べにきてくれる。
そこでお店の細かいコンセプトや、料理の説明をする事で、お客さまはあなたを信用してくれるようになります!
この「信頼」がトークで本領発揮するための、超重要な項目になるのです。
今ご紹介した話題は、基本的に最初にお話しする事です。
例えば、入店してからお絞りやお冷やを出す時に「興味を持っていただきありがとうございます。何でこのお店を知ってくださったのですか?」
と入りから興味を持ってくれた理由を探る。
→ そうすると大抵は、「食べログからです!」や「近く通って気になったから」「ここはいつ出来たの?」
などお客さまから質問をしてくださる事もあります。
ここから話のタネを撒いていきます。
明日からできる!”お店トーク”
ここでは私がよく使うお店トークをいくつか紹介します。
その壱! 『お店のコンセプトを忠実に話すべし!』
まず第一に、このお店がどんな思いで、どんなこだわりを持って営業をしているのか、これらを話すとこの先の会話で心を掴みやすくなります。
この会話があるか無いかでお客さまが料理に対する意識も大きく変わってきます。
例えば先ほどの、「〜何でこのお店を知ってくださったのですか?」の続きで、、、
「このお店は、シェフがフランスで3年働いていて日本でもフランスの風情あるレンガテイストの雰囲気を演出したお店なんですよ」
と言うように、お店の建物や料理のコンセプトを説明します。
「うちのお店のコンセプトがフランスのレンガの建物をモチーフにした内装で、お客さまに実際にフランスにいるかのような世界観を味わってほしくて、オシャレにしてます」
と、忠実にとは言いましたが時間が無い時はこれくらいさっぱりでも”イメージ”を掴んでもらう程度も良いです。
その弐! 『どんな料理で、どんな構成なのか?を伝える』
コース料理がある店、一品料理が豊富なお店は料理を出す前に流れを軽く説明することが多いです。
その時に料理の特徴をなるべく詳しく説明できると、コース中に他愛もない話ができるようになります。
例えば、、、
「今回のお料理は、ビーフフレンチを意識したコースとなっています。お肉をフレンチ風にお出しするので赤身肉中心で、脂身が苦手な方でも食べやすい料理となっています。
(まずは前菜でお腹を整えてください笑)」
この様にどんな料理で、こんな人でも安心して食べられますよ!と言うのをアピールします。
( )の一言が会話で心を掴むのに大切で、この一言があるとお客さまの緊張を解いてあげる魔法の一言にもなります。
ただ注意してほしいのは、棒読みだけはやめましょう笑
サンドウィッチマンのボケみたいに、冗談っぽく言うのがコツです!
このちょっとした会話だけでもこの後の ”会話” が非常にしやすくなります。
すぐに答えやすい話題をしてあげる
会話を盛り上げるコツとして、すぐに答えやすい質問をしてあげましょう。
なぜなら、人は考えると気分が重くなってしまう生き物なので食事中は簡単な質問を投げかけてあげることを心掛けましょう!
コース中に長く話すこともできないし、お客さまに深入りしてしまうと返って距離を置かれる事もあるので注意。
(あまり深入りすると会話の駆け引きがグッと難しくなります)
さらに特にこれと言った難しい質問はしないので、あなたも簡単に真似をすることができます。
答えやすい質問の中でも、お客さま自身の話題に触れてみるのも良いです。
例えば、、、 お=お客さま 自=自分
自「今日はどちらからいらしたんですか?」
お「私たち県外から来たの!」
自「県外からですか!なかなか遠いですね。 って事は旅行とかでいらしたんですか?」
お「そうなの!美味しそうなお店探してたらここがあったの!ここはいつからあるの?」
自「ここは去年できたばっかのお店でまだピカピカですよ!笑 旅行でいらしたのなら、ここの近くに〜って穴場スポットがあるので行ってみてください。 パワースポットで、すごく元気出ますよ!」
一見単純そうな会話に見えて、これがフルでできればお客さまとかなり親密になれます。
この会話のポイントは、最終的にお客さまの情報を3つ得たこと!
すごく単純な会話ですが ”県外 旅行 周辺のお店探し” 3つの情報が手に入りました。
そこから、旅行できてこの周辺で観光をするのであれば→近くのコアなスポットを教えてあげる。
料理以外でも「得」をさせてあげることで、より心を開いてくれて会話がしやすい環境にすることができるのです。
しかし、実際はお客さまによって会話の内容も全く変わってきます。
私がよく使う会話リスト公開
いつでも様々なシチュエーションに対応できるように、私の『簡単会話リスト』を公開します!
メモ
- どこからきたのか? どういった目的でお店に来てくれたのか
- 地元ですか? 県外の方ですか?
- いつもはどのようなお店に行かれるのですか?
- どんな食べ物が好きですか?
- 普段はお肉派ですか? 魚派ですか?
- 地元でオススメの観光地、食べ物はなんですか?
- お酒はよく飲みますか?
- どんなお酒が好きですか?
これらの質問はあまり考える必要の無い話題ですので、誰でも答えやすい質問となっています。
このリストの特徴として、「すべての人に使える」質問であること。
お店には年齢層も、来る場所も違う人たちばかりです。
そんな人たちに仕事の話や個人の話をするのではなく、ザックリとした会話をする事が大切。
相手に引かれないように徐々に距離を詰めていきたいので、目的や好きな食べ物から攻めていきます。
私もこのメモリストは常にスマホの写してあるので便利です。
相手の目を見る
これが1番と言っても良いくらい、重要な項目!
相手の目を見ることがなぜ大切なのか?
それは、「自分の言動に、信用を持ってもらう為」
どんなシチュエーションに対しても言える事だが、人は嘘をつく時や自信がない時は目を合わせられないと言います。
自分に自信がない人ほど、目を見ない傾向にあるのでなるべく目を見て話しましょう。
単純に面接の時の距離と接客をしている時の距離は全く違く、距離の近い接客ほど口元を見られているなと感じとられてしまいます。
もっと言えばどこかの社長さんや会社の人事部だった人は、食事でも相手の行動、言動、目線を注視してくることもあるので要注意。
あなたも友達や、恋人の目線が気になったことありませんか?
口元は顔のパーツの中でも最もデリケートな部分。
特に口元は「見られているな」と感じやすい。
だからこそ会話で相手との距離を縮めたいのであれば、目を合わせることが重要なのです。
人見知りでもできる! 会話中のアイコンタクト
あなたが思っている以上に、簡単ですよ!
早速そのアイコンタクト法を紹介すると、、、↓
1 相手との距離を取る。 近すぎず、遠すぎず、目安はつま先が50センチほどの距離を取る
2 5秒目を見たら、一旦逸らす。 目を見れない人は目が合うと恥ずかしさが出てきてしまいます。なので一旦逸らして見るのがオススメ
3 ジっと見るのではなく、相槌やうなずきを入れる。 見ることに慣れてない人は、ジッと見てしまうと体が緊張してしまうので動作を入れて体をほぐしてあげる。
お客さまから信頼を勝ち取りたいのであれば、目を合わせることは必須です。
言葉だけで伝えたいことを伝えるのではなく、目からも発信してあげる。
最初は緊張すると思ういます。
しかし基本的なことですが、これができると接客のレベルがグンと上がるので試して見てください!